2020-01-01から1年間の記事一覧

ネズミの相談

昔、屋根裏にネズミたちが大勢集まって相談をしていました。今日はどうしたらネズミが猫に食べられないで済むか考えました。猫が近づいてくるのがわかるいい方法はありませんかというと猫の首に鈴をつければいいといいました。おじいさんネズミがだれがつけ…

アナンシと五

昔、ジャマイカの島にアナンシというクモと人間を合わせたような化け物がいました。アナンシの家の隣には魔女が住んでいました。名前は五といいます。魔女は自分の名前が大嫌いだったのでみんながその名前を呼べなくなるように呪いをかけました。これから先…

小公子

セドリックは何も知らされていませんでした。亡くなった父がイギリス人ということなのは知っていたけど伯爵の息子だなんて知らなかったのです。ドリンコー伯爵は広い領地と大変な財産を持つイギリスの貴族でした。三人の息子がいて長男、次男はダメ子。三男…

ヒナギクの幸せ

道ばたに一輪のヒナギクが咲いていました。近くにはお屋敷があっきれいな庭にチューリップが咲いていました。でもヒナギクはうらやましくありませんでした。おひさまは光をふりそそいでくれるし、風は優しくしてくれる。ひばりさん(鳥)は美しい歌をうたっ…

弁慶と牛若丸

昔、京の都に武蔵坊弁慶というお坊さんがいました。弁慶は自分がどのくらい強いのか試してみました。五条の橋の上でまちぶせしていました。通りかかった侍に刀を置いて行けというとおいていきました。奪った刀が九百九十九本であと一本で千本の時、笛を吹い…

仲の悪い兄弟と三本の棒

あるところに賢いお百姓さんがいました。お百姓さんには三人の息子がいました。喧嘩ばっかりしていましたお百姓さんが何でけんかするのと聞くとみんなで言い合ってけんかになりました。賢いお百姓さんは考えました。三本棒を持ってきて折れるかというと折れ…

屛風のトラ

一休さんというとんちのうまい小僧がいましたその評判はお殿様まで伝わりお城からつかいのものがやってきました。一休さんはお城へ行きました。お殿様がこの屛風のトラは夜になると屛風を抜け出して暴れまわるんだといいました。一休がやっつけてくれと言い…

まぬけのハンス

ある町に三人の兄弟が暮らしていました。上の二人はりこうで、末っ子はまぬけでした。ある日、お姫様が一番話のじょうずな人をお婿さんにするというおふれがでました。二人がお城へ行こうとするとお城へ行ってお姫様と話すんだよ。お婿になるためにといいま…

かちかち山

昔、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山の畑で働きましたが山には悪いタヌキがいました。おじいさんがタヌキを捕まえました。縛ったタヌキを天井からつりさげてタヌキがおいらがコメをついてやった後で縛りなおしたらと親切そうに言うので外…

ナイチンゲールの赤いバラ

昔、ある美しい庭で一人の若者が泣いていました。赤いバラの花をもっていったら愛するあの人は僕と踊ってくれるといったんだ。赤いバラがないというとその庭に住んでいたナイチンゲールという鳥が探し始めました。黄色いバラに赤いバラを一輪くださいません…

最後の葉っぱ

ニュウーヨークの下町には絵描きがたくさん住んでいました。冬が近づいたころ肺炎という病気がうつってしまいました。ジョンジーは自分の命はもう終わりだと思いました。十二枚十一枚十枚というと何数えているのとスーが聞くとはっぱの数で最後に散るといの…

アリとキリギリス

ある夏の暑い日、アリたちが食べ物を運んでいました。アリたちは汗をかきながら長い行列をつくっていました。草かげで楽しそうに歌をうたっていたキリギリスびっくりしてたずねました。アリさべ物を運んでいるといいました。キリギリスは先のことを考えてい…

奴隷を自由にしたリンカーン

エイブラハム・リンカーンは今から約二百年前アメリカ・ケンタッキー州の農家に生まれました。九才のときにお母さんが病気で死んでしまったので新しいお母さんが来ました。十九才のとき仕事でニュウーオリンズにでかけたとき大きな建物からせり売りみたいな…

ワシになりたかったカラス

昔、カラスが高いカシの木の枝から野原を見下ろすとヒツジたちが草を食べていました。お腹がすいたな。食べるものはないかなと考えているとそこへ鋭い羽の音がして大きなわしが下りて子ヒツジをさらいました。すごいなとわしをうらやましがっていたカラスで…

里見八犬伝

室町時代の中頃、千葉県の北半球を治めていた城主の里見義実は立派な武将でした。娘は泣いてばかりで三才になっても言葉も話さなければ笑いもしませんでした。神社にお参りに行くと老人から八つの珠をもらって娘の様子は良くなり、賢くなりました。八のたま…

トム・ティット・トット

昔、農家のおかみさんがパイを五つやきました。後でみんなで食べようとしました。それを娘が残らず食べてしまいました。おかみさんが歌を歌いました。うちの娘が食べちゃった、パイを五つも食べちゃった。そこへ王様がきたので恥ずかしくなりました。うちの…

闇夜の黒牛

昔、ある旅人が宿屋にとっまったところお金があまりなかったので大部屋でほかの人と一緒にとまることにしました。特に目立っていたのは座布団を独り占めしている人です。なにをしているか聞くと絵描きをしていました。男が書きました。男がのこぎりで木を切…

火の鳥

ロシアの国のお城の庭に金色のリンゴがなる木がありました。火の鳥が飛んできて金色の実を全部食べてしまいました。王様はおこって息子たち火の鳥を捕まえてこいといいました。末っ子は馬を連れてきましたがオオカミに食べられてしまいました。ひどいじゃな…

ドリトル先生、サルの国へいく

ドリトル先生は動物の言葉を話せる名医です。それは世界中の動物たちが知っていました。ある日サルのチーチーの親戚から手紙が届きました。アフリカで悪い病気がはやったので助けてくださいと書いていました。出発してついたとき牢屋に閉じ込められました。…

聞き耳ずきん

昔、一人の男が海辺を歩いていると小さなタイが砂の上で苦しんでいました。助けてやりました。美しい女の子がいました。タイ姫の命を助けてくれたお礼で迎えに来ました。竜宮につくと欲しものは何かと聞かれました。男は聞き耳ずきんというともらいました。…

オオカミ王ロボ

アメリカのコランポー高原にロボというオオカミの親分がいました。こぶんといっしょにあばれ五年間で二千頭の牛を殺しました。人々は大変困りました。退治しようと思いました。オオカミ狩りの名人のタナリーは猟犬を引き連れたけど十頭嚙みつくされました。…

こんび太郎

昔、めんどくさがりなじいとばあがおって風呂にも入らず、体から落としたこんびをこねて人形を作って放っておいたら子供になってこんび太郎と名づけられました。こんび太郎はおおぐいでした。ある日棒を持って修行にいって御堂を金棒でつつくと大男が怒って…

秘密の花園

コリンは厄介者だと思われてしまいました。お母さんはコリンをうむと同時に亡くなってしまいました。お父さんはその悲しみでコリンの顔を見るのにたえられず旅に行ってしまいました。重い病気を持っていました。コリンは屋敷の奥の部屋で一人で暮らしていま…

かとライオン

ちっぽけなカがライオンのところへ行きました。カがきみはちっとも怖くないよと言いました。またきみは動物の王様だけど君は僕より弱いのさというときみは爪でひっかいたり歯でかんだりするだけだろというとイライラしました。カがライオンの鼻にチクリと刺…

よだかの星

よだかはみにくい鳥です。よだかは名前の似ている鷹の兄弟でも親類でもありませんでした。カワセミやはちすずめの兄さんのようなものです。鷹は非常に嫌がりました。名前を変えないとつかみ殺すぞといいました。何にも悪いことをしていないのにと思いました…

シンシビスと北風

昔アメリカのエリー湖のほとりにシンシビスという少年がテントを張って暮らしていました。北風はシンシビスを寒さでこごえさせたいと思いました。考えた北風はテントにおもいっきりふくと焚き火をしました。北風が悔しがったので凍らせてやりました。でも平…

カムイの魚

北海道はアイヌ民族が暮らしていた土地でした。昔、アイヌの人々は山でシカやクマを狩り、川や海で魚をとり、自然の恵みを大切にしながら長い年月を生きてきました。アイヌの言葉で神様のことをカムイといいます。その話があって昔、川の上流で神様がサケを…

若草物語

昔、アメリカのいなかに仲のいい四人姉妹がいました。長女のメグ、次女のジョー三女のベス、四女のエイミーがいました。お父さんは戦争に行っていました。ある日電報が一通届きます。「ゴシュジン キトク」戦地からでした。急いでお母さんは行きました。姉妹…

若草物語

昔、アメリカのいなかに仲のいい四人姉妹がいました。長女のメグ、次女のジョー三女のベス、四女のエイミーがいました。お父さんは戦争に行っていました。ある日電報が一通届きます。「ゴシュジン キトク」戦地からでした。急いでお母さんは行きました。姉妹…

子ほめ

口の悪い人というのは損をすることがあります。熊さんはただの酒があるっていうじゃねえかおれにも飲ませろというといきなりただの酒を飲ませろというのは感心しないねと言われました。もっといい気分させるようなことをいってごらん見た目よりも四、五才若…